ジー・プラン (G-PLAN)とは
1960-70年代にロンドン郊外のハイウイカムにある「E.Gomme社」から北欧スタイルの影響を色濃くうけて発売された家具のシリーズがジープランと呼ばれました。正確にはシリーズ名でありメーカー名ではありません。
スカンジナビア・デザインは当時のG-PLANによって初めてイギリスに紹介されました。北欧デザインはそのスタイリッシュなフォルムから、ロンドンの都市生活者の間で絶大な人気を得ることとなります。都市生活者のために作られることが多かったため、全体的に小ぶりなサイズのものが多くみられるのも特徴です。
栄枯盛衰。E.Gomme社は1980年代には無くなってしまいます。
その後、当時働いていた人々が集まってG-PLANという別会社を設立し運営しているようですが、往年のような斬新で洗練された家具は生産できずにいます。そういったことから、G-PLANと言えば60-70年代のものを指すと考えられています。厳密にはこの年代の物を“アンティーク”と呼ぶには、まだ少しばかり早いと思いますが、50-70年代イギリスを代表するプロダクトの1つとして紹介されることが増えてきました。そのデザインやサイズから日本の住環境にもしっくり馴染むことも人気のポイントでしょう。
ネストテーブル
「ネスト=入れ子」のテーブルです。
文字どおり、大・中・小のテーブルが入れ子になっています。
両脇に対になった椅子を配置し、ネストテーブルの上には植物やランプを飾り、椅子の背面壁には額縁に入った写真や絵を掛ける。
このようなディスプレーを洋書などでも見かけると思います。
そういったシンメトリー(左右対称)な演出は、ヨーロッパでは伝統的なデコレーションで洋室インテリアの基本です。
もちろん、大中小それぞれを別々の場所でお使い頂いても構いません。
素敵な利用法を見つけてみてください。