スモーカーズ・ボウ
18世紀後期のランカシャーウインザーチェアーのロアーセクションをもとに発展したとされるこのタイプの椅子は、
1850年代にはロンドンに伝えられ、その後急速に人気を博したといわれます。
ホテルのロビー、クラブハウスやコーヒーハウス、パブやオフィス、官庁や学校、民家のキッチンやリビングなど様々な場所で愛用されました。
肘掛けが弓型(ボウ)をしていることから、あわせてスモーカーズ・ボウという名称を持ちます。
ビクトリア期のあらゆる生活の中で使用された、19世紀後期イギリスを代表する椅子と言えるでしょう。
暖炉の前でパイプを燻らせる喫煙者(スモーカー)の姿が目に浮かんできそうなデザインは、古典的な優雅さをもっています。
このような椅子に座って、ぜひ至福の時間をお過ごしください。