夏の思い出
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画像を整理していたら、浜松市に工房を構える染色家の山内武志さんを訪れた時のものが出てきました。12年くらい前のちょうど夏の頃です。
水鉢に咲いた黄色い睡蓮が美しいです。
紺屋を営む家に生まれた山内さんは、人間国宝の染色家・芹沢銈介氏に師事して技の研鑽を積み、その感性に磨きをかけた独自のモダンな世界観を確立させています。
ひとつひとつの工程に一切妥協しない丹念な手仕事には、伝統工芸を紡いできた先人達への敬意と、染めと向き合い続けている の染色家の誇りを感じます。
染色家の山内武志さんは、浜松駅近くの「アトリエぬいや」の店主でもあります。
そこでは、山内染色工房の型染めの直営販売と、諸国の工藝品・手仕事の品々を展示販売しています。
面白いモノがいっぱいありますのでぜひチェックしてみてください。
山内さんと父が友人関係だったこともあり、文字どおり子供の頃からお世話になってきました。
工藝に臨むその姿勢と矜持・モノに対峙するその純真と活力は、私にとって示唆に富んだものであり、自身の視野を広げるものとなっています。
山内染色工房の庭先に置かれた四耳壺が素敵です。
こういったモノをトラディションと観るか、はたまたモダンと観るか。
素朴。けれど洗練。
ありふれた日常からも学ぶべきことはたくさんありますよね。
広い観点でモノを観ることを忘れないように努めていきたいと思います。
12年前の画像をみてふとそんなことを思いました。